発電と消費

作った電気はためておくことが難しいので、発電所で作る電気の量（発電量）と工場やみなさんの家庭で使用 する電気の量（利用量）はつねに同じ値でなければなりません。 使用する電気の量は工場が動いている昼間や、みなさんが活動している時間は多いのですが、夜は少なくなります。このように使用する電気の量が変化するので、作る電気の量をそれに合わせて増やしたり減らし たりしなければなりません。 さきほど、自然エネルギーが注目されていることをお話しましたが、太陽と風によって発電する電気の量は 天気や時間によって発電できる量が大きく変わります。これまでは電気が使用される量を考えて、それにあわせて発電することだけを考えればよかったのですが、自然エネルギーをたくさん利用するようになると、 これからは自然エネルギーで電気を作ることができる量の変化も考えなければならなくなります。 そうすると、つくる電気の量と使用する電気の量をつねに同じにするための新しい工夫が必要になり、この ために期待されているのが蓄電池です。